BAS主催UCSFセミナー 5月20日(金)午後7時〜

BAS主催UCSFセミナー

今回のUCSFセミナーでは、UCSFの廣瀬健太朗さんに「ゼブラフィッシュの尾びれを用いた再生制御メカニズムの解明」という演題でお話いただきます。

廣瀬健太朗さんは、昨年3月に広島大学理学系研究科生物科学専攻にてゼブラフィッシュを用いた胚発生やエピジェネティクス、再生メカニズムついてのご研究で学位を取得されました。再生は生命現象の中でも非常に興味深く、また医療への応用を期待される研究分野です。一方で、再生の制御機構については、シグナル伝達、種間における差異等、未だ解明されていない部分が多く残されています。

本セミナーでは、廣瀬さんが広島大学ご在学当時、特に心血を注いで取り組まれていた尾びれ再生における脱分化機構の解明を中心に再生研究の最前線をお話いただく予定です。是非ご参加下さい。



演題名:「ゼブラフィッシュの尾びれを用いた再生制御メカニズムの解明 Studies on novel molecular mechanisms in zebrafish fin regeneration」

演者:廣瀬 健太朗 (Kentaro Hirose)

所属:UCSF, CVRI

日時:5月20日(金)午後6時30分開場、7時講演開始

場所:UCSF Mission Bay Campus, Genentech Hall, Room N114 (1階)

    600 16th St, San Francisco, CA 94158

参加費:$5(軽食を用意します)、学生無料



準備の都合上、参加希望の方は5月16日(月)までに淺井理恵子 までお申し込みください。



会場の案内:建物の入り口(扇形の階段の左下)に警備デスクに繋がるインターフォンがあります。入り口を開けてもらい、建物中央にある警備デスクで入館手続きを済ませて下さい。

建物に入る際にPhoto IDの提示を求められますので、運転免許証などの身分を証明できるIDをご持参下さい。



演題概要:

ヒトなどの哺乳類の再生能力は低いが、一部の魚類や両生類の再生能力は非常に高い。その中でもゼブラフィッシュの再生能力は特に高く、ヒレや心臓、脊椎など様々な器官の再生が可能である。しかし、この再生現象を制御するメカニズムは、未だ不明な点が多い。そこで私たちは、ゼブラフィッシュの尾びれ再生に着目し、再生制御メカニズムの解明を試みた。本講演では、私たちがこれまで行ってきた尾びれ再生メカニズムに関する研究の中から2つのトピックについてお話しする。1つ目は、尾びれ再生を制御する細胞内シグナル経路に関する研究である。私たちはドラッグスクリーニングを実施することで、Mechanistic Target of Rapamycin(mTORC1)が、再生尾びれの細胞増殖、生存、分化を制御する非常に重要な細胞内シグナル経路であることを明らかにした。さらに、再生過程におけるmTORC1の活性化は、再生を中心的に制御する細胞外因子であるIgfとWntによって誘導されることも分かった。2つ目は、再生する尾びれのサイズを制御するメカニズムに関する研究である。この研究は開始したばかりであるため、詳細なメカニズムの解析には至っていないが、興味深い研究成果を得たため、皆様と議論することで、より理解を深めたいと考えている。
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BAS UCSFセミナー 5月20日(金) 開催報告

今回のUCSFセミナーではUCSFでポスドクをされている廣瀬健太朗さんに、「ゼブラフィッシュの尾びれを用いた再生制御メカニズムの解明 Studies on novel molecular mechanisms in zebrafish fin regeneration」をテーマにお話をして頂きました。

講演では、再生という非常に興味深い現象の説明に始まり、モデル生物としてのゼブラフィッシュの有用性や、 廣瀬さんが広島大学にてご研究されていた再生制御機構について、とてもわかりやすくご説明頂きました。 ゼブラフィッシュの尾びれ再生において、Mechanistic Target of Rapamycin (mTORC1)が、 細胞増殖・生存、再生の維持、分化を制御する重要な因子であるという発見に加え、最近得られた新たな再生現象の調節機構の可能性を示唆するデータについても議論が行われました。
会場からは、高等哺乳類における創傷治癒機構との関連性や、再生および癌の発症に重要なシグナル経路の解析について多くの質問がなされ、活気溢れるセミナーとなりました。

今回の参加者は18名で、新たに参加して下さった方も多く、ベイエリアにお越しになる皆様がBASの活動に非常に高い関心を寄せて下さっていることを、改めて感じた次第です。今後も皆様のご研究、ネットワーキングに貢献できますようなセミナーを企画・開催していきますので、引き続き、ぜひ多くの方にご参加頂ければと思っております。

あらためまして、貴重なお時間を割いてご講演下さった廣瀬さん、ご参加下さった皆様、そして今回も食事の一部をサポートして下さったスポンサーのニプロ株式会社様に心より御礼申し上げます。
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Japanese San Francisco Bay Area Seminar は生物学・医学に関するセミナー開催を中心的な活動として研究者支援を行っている非営利団体です。

 
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