BAS主催UCSFセミナー 9月5日(金)午後7時

今回のUCSFセミナーでは、UCSF Arturo Alvarez-Buylla Lab, Department of Neurological Surgery, においてポスドクをされている大畑慎也さんに、流体と細胞のダイナミックな相互作用についてのお話をしていただきます。
脳の中は、脳脊髄液という液体で満たされています。脳脊髄液は絶えず循環することにより、神経系の恒常性を維持しています。この循環に異常が生じると、脳脊髄液が蓄積し、水頭症という重篤な疾患につながることが知られています。大畑さんたちは、この脳脊髄液の効率的な循環を可能にする分子基盤の一端を明らかにされました。この研究成果は、最近Neuron誌に発表されたばかりです(http://www.cell.com/neuron/abstract/S0896-6273(14)00544-3)。本セミナーでは、このお仕事に加え、脳脊髄液の流れが神経幹細胞の組織化に与える影響についてもお話しいただけるそうです。ぜひご参加ください。
準備の都合上、参加希望の方は9月3日までに勝野までお申し込みください。

演者:大畑慎也 Shinya Ohata
所属:Department of Neurological Surgery, UCSF
講演タイトル:神経幹細胞ニッチェ形成の液体力学
Hydrodynamics in the organization of the neural stem cell niche

日時:9月5日(金)午後6時30分開場、7時講演開始、8時から9時まで懇親会
場所:UCSF Mission Bay Campus, Genentech Hall, Room N114 (1階)
    600 16th St, San Francisco, CA 94158

参加費:$5(軽食を用意します)、学生無料

会場の案内:建物の入り口(扇形の階段の左下)に警備デスクに繋がるインターフォンがあります。入り口を開けてもらい、建物中央にある警備デスクで入館手続きを済ませて下さい。
建物に入る際にPhoto IDの提示を求められますので、運転免許証などの身分を証明できるIDをご持参下さい。

要旨:
運動性繊毛は細胞から突き出た細胞内小器官で、協調的な運動によって体液の流れを作り出します。運動性繊毛の形成や運動の不全は、様々な疾患を引き起こすことから、その分子基盤の解明は重要な課題です。今回私たちは、成体神経幹細胞の微小環境(ニッチェ)を構成する上衣細胞をモデル系として、運動性繊毛が効率的に脳脊髄液(脳の内腔を満たす液体)を循環させる分子機構の一端を明らかにしました。さらには、胎生期の脳脊髄液の流れが、胎児性神経幹細胞の平面細胞極性(planar cell polarity, PCP)の形成に重要な役割を果たす可能性を見いだしましたので、あわせて紹介いたします。

<報告>
セミナー当日は23名の方に参加いただきました。
大畑さんには、脳の中を満たす脳脊髄液の流れと神経細胞との相互作用についてお話いただきました。バックグラウンドから最新のデータまで、専門外の人にも大変わかりやすく説明していただきました。脳脊髄液の循環は、組織の発生、機能と恒常性の維持において重要であるだけでなく、このシステムの破綻が様々な疾患につながることから、ヒトの疾患を理解する上でも大変重要であると考えられ、この研究のますますの発展が期待されます。大畑さんにはご自身の研究の今後のビジョンもお話しいただき、とても内容の濃い講演でした。
大畑さん、講演ありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしております。
140905_UCSF01
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Japanese San Francisco Bay Area Seminar は生物学・医学に関するセミナー開催を中心的な活動として研究者支援を行っている非営利団体です。

 
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