BAS主催 UC Berkeleyセミナー 8月29日(金曜日)午後七時

今回のベイエリアセミナーは、Stanford大学 Shen Lab, Department of Biology, においてポスドクをされていて、来年よりカナダのUniversity of British ColumbiaにてPI として独立されます水本公大 (Mizumoto, Kota)さんに、線虫(C. elegans)を用いた運動神経回路についてのお話をしていただきます。脳を含む神経系は脊椎動物の体で最も複雑な器官であり、数十億の神経細胞が数兆個のシナプス(synapse)と呼ばれる構造を介してお互いに情報をやり取りしています。複雑すぎる構造のために、マウス等のモデル生物ですら脳内において各神経細胞の投射パターンや、どれくらい神経細胞にサブタイプがあるのかもまだ十分には理解されていません。水本さん達は302個 の神経細胞という、シンプルな神経系を持つ線虫をモデル生物として用い、神経がどのようにして複雑な情報処理を行っているのかを研究しています。今回は水本さんの現在の研究対象である、運動神経回路をその1例として紹介していただきます。またカナダで職を得るまでの体験談なども、お話ししていただけると思います。

参照:UBCラボのアドレス(http://www.zoology.ubc.ca/person/mizumoto)

日時
8/29 金曜日 UC Berkeley, Li Ka Shing center, 4F セミナー室
6:30 開場、7:00~ セミナー

参加費
$5(ピザ、ビール、ソフトドリンクを用意します)、学生無料
準備の都合上、参加希望の方は前日までに山口までご連絡ください。

演者
水本公大 (Mizumoto, Kota) PhD

所属
1Shen Lab, Department of Biology, Stanford University
2Dept. Zoology, University of British Columbia, Canada


タイトル「運動神経を線虫遺伝学で語る」

「生物学における最後のフロンティア」とも呼ばれる通り、脳を含む神経系は脊椎動物の体で最も複雑な器官であり、数十億の神経細胞が数兆個のシナプス(synapse)と呼ばれる構造を介してお互いに情報をやり取りしています。そのあまりにも複雑すぎる構造のために、マウス等のモデル生物ですら脳内において各神経細胞の投射パターンや、どれくらい神経細胞にサブタイプがあるのかもまだ十分には理解されていません。私たちは線虫(C. elegans)という体長1mmの小さな生き物を用いて、神経がどのようにして複雑な情報処理を行っているのかを研究しています。線虫はおよそ1000個の細胞からなり、そのうち302個 が神経細胞という、シンプルな神経系を持ちます。そのシンプルさにもかかわらず、線虫は高等生物とほぼ同じ分子を用いて神経回路を構成しており、さらに記憶、社会行動を含めた高度な神経情報回路を持っているため、神経科学を研究する上で重要なモデル生物として用いられています。今回は、なぜ私達が線虫をモデル生物として使っているのかを、私が現在研究対象としている運動神経回路をその1例として紹介しつつ、線虫遺伝学の魅力についてお伝えする事が出来ればと思います。
また、宣伝も兼ねてカナダで職を得るまでの体験談なども、時間(と要望)があればお話しできればと思います。

<報告>
参加者は講演者を含み18名(学生一人を含む)。講演は現在スタンフォード大学でポスドク、来年よりカナダのUniversity of British ColumbiaでPIとして独立される水本公大さんでした線虫をモデル生物として、運動神経回路がどのような相互作用を経て、複雑なネットワークを形成し情報処理を行っているのかに関して発表をしていただきました。また、水本さんが、カナダで独立ポジションを勝ち取るに至った経緯に関しても、ご自身の経験からの助言を含めてお話ししていただきました。参加者の多くはポスドクであったことからも、非常に参考になるお話が聞けたのではないかと思います。
水本さん、発表ありがとうございました。今後のご活躍を期待致します。

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Japanese San Francisco Bay Area Seminar は生物学・医学に関するセミナー開催を中心的な活動として研究者支援を行っている非営利団体です。

 
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