スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BAS主催 UC Davisセミナー 6月18日(水曜日)午後6時

自分の研究成果がどのように社会にとって役立つか、具体的に計画がある方も応用までの道のりは現時点では遠いという方もいらっしゃるかと思います。今回のセミナーでは、植物科学を以って地元の産業活性化に貢献しようという取り組みのご紹介です。演者の江角智也博士はUCデービスでのポスドクを経て、現在は島根大学で准教授をされています。基礎研究にも精通している江角さんですが、それらの知見をどのように地域産業に生かしていくのでしょうか?基礎研究の応用化へのヒントが得られるかもしれません。みなさん奮ってご参加ください!

日時:6月18日(水曜日)午後6時開場、講演6時15分開始
場所:Plant Reproductive Biology Bldg, Conference room
建物の入り口には案内係を配置しますが、もし入ることができなければ田嶋(530-574-3913)まで電話をください。

江角 智也 博士
Tomoya ESUMI, PhD

島根大学 生物資源科学部 農林生産学科 准教授
Department of Agriculture and Forest Science, Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University

タイトル「植物科学と地域活性化をつなげてみる;日本のある地方大学での取り組み」
Challenge of Connecting Plant Science and Local Revitalization; Activity of a University in Japan


【要旨】
あらゆる研究には出口があり,それらの成果が社会のために活かされることが大切であると考えます.現在,日本の地方にある多くの大学では,COC事業(Center of Community; 地(知)の拠点整備事業(文科省))ということで,“地域志向”の大学作りが取り組まれています.私が所属する島根大学では,その事業の一部として農学分野において「農林水産業の6次産業化」という教育研究プロジェクトセンターを立ち上げ,大学の研究から地域産業の活性化をねらった取り組みを行っています.大学で行える植物科学のサイエンスと地元地域の農や食に関するニーズ,様々な方向を向いているそれぞれの要素を探して組み合わせれば,色々とおもしろい地域固有の活性化の種(たね)が出来上がりそうです.

1)アズキに関するあれこれ(Topics of Azuki bean)
島根では2013年に,縁結びの神様で有名な出雲大社で60年に一度の大遷宮がありました.それとともに門前町では「出雲ぜんざい」をはじめとした食によるまちづくりが活発化しています.また,島根にある松江市は日本の三大菓子処として有名であり,和菓子と茶の湯の文化が古くからあります.これら地元の食文化に欠かせない作物が,まさにアズキなのですが,「アズキの研究ってどうなっているのか?」,「どこまで進んでいるのか?」,「大学で何か研究できないだろうか?」,といった疑問に始まり,そこから研究者のご縁の輪が広がっていき,アズキのゲノム研究からの品種改良(逆遺伝学,分子育種),さらにそれらをぜんざいや和菓子へダイレクトに繋げていくプロジェクト活動となってきました.

2)サクラに関するあれこれ(Topics of Flowering Cherries)
私が勤める大学の農場には日本の国花であるサクラの品種が150種近く成木で保存されています.日本人で植物を扱った研究をしていると,サクラという象徴的な植物を最新の実験手法で切り込んで研究してみたいと一度は思いませんか? なんと言っても研究の出口のインパクトが大きいと思います.産業や地域活性化におけるサクラへのニーズも大きいです.開花や休眠のこと,花弁の形,着色,芳香のこと,樹形のこと,病気のこと,果樹などと比べても研究されていないことが案外多いと思います.私は花成関連遺伝子から切り込んだ“花の咲き方・多様な花序形態の形づくり”に着目しています.バラ科Prunus属のゲノム情報も参照できるようになってきていますので,サクラの研究,やるなら今じゃないでしょうか?

3)果樹に関するあれこれ(Topics of Fruit Trees)
 私が勤める大学では地元の特産果樹であるブドウ,カキ,イチジクに焦点を絞り研究を進めています.高付加価値化,栽培や加工の安定化・容易化,オリジナル品種の作出など,様々なニーズがあがってきます.植物科学の新しい発見や知見をどんどん果樹の分野に取り入れて活用していくことも,研究のひとつの方策・手法かと思います.ブドウの話題の新品種‘シャインマスカット’の栽培では,成熟に伴って果粒に発生する生理障害が問題となっています,ブドウのゲノムやポリフェノール生合成・代謝に関するこれまでの知見や最新の知見を活用して,その発生原因の考察解明を試みています.カキでは加工性に優れる果実の生産に繋がるよう,非還元配偶子を用いた倍数性育種による種なし化や果実の巨大化をねらい,地元特産のカキ品種の改良研究を進めています.

 
参加費:$5(飲み物、軽食込み)、学生無料

準備の都合上、参加希望の方は前日までに田嶋までご連絡ください。

道案内:
- Bay AreaからI-80Eで来られる方
I-80EからCA-113 North toward Woodlandに入り、Hutchison Drive Exitを出てからHutchison Drを右折してください。Hutchison Drを進んで一つ目の信号を越えると、信号の無い左折箇所 (Old Hutchison Dr) が出ますので、そこを左折してください。右手が駐車場となっています。 Plant Reproductive Biology Bldg は、駐車場の向かいに位置する交差点左折後二つ目の一階建て建物です。
- Sacramento 方面よりI-80Wで来られる方
Davis市内を通過した後、上記の通り、CA-113 North toward Woodlandから来てください。

map to PRB


<報告>
地域の産業を活発にするために大学として何ができるでしょう?単なる農産物の品種改良にとどまらず、どういった商品が地域のアピールポイントとなるかを地元の自治体や企業と相談し、そのニーズに則した研究はもちろんのこと情報発信のコーディネートまで、いまや地方大学には求められているようです。たとえば江角さんらは大遷宮で注目を集めたのを機に、出雲大社の門前町で出雲ぜんざいを物産として知名度を高めよう、といった動きの一環としてアズキの研究に取り組んでいます。また、シブ柿だけれど干し柿にすると「そこはかとなくおいしい。」とおっしゃる島根の品種を、ジベレリン処理などコストと弊害がかかる方法ではなく、倍数化によって種なしにしようと試みています。15人の参加者はお土産のおいしい出雲産アズキをいただきながら興味深くお話を聞きました。

20140619_032614432_iOS.jpg

20140619_032548824_iOS.jpg


ベイエリアセミナーとは
Japanese San Francisco Bay Area Seminar は生物学・医学に関するセミナー開催を中心的な活動として研究者支援を行っている非営利団体です。

 
賛助会員一覧
こちらの企業の皆さまに活動をご支援いただいています (アルファベット順)

・ CarnaBio USA
・ SanBio
・ TORAY
 
カテゴリ
 
リンク
 
最新記事
 
月別アーカイブ
 
検索フォーム
 
RSSリンクの表示
 
QRコード
QRコード
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。