BAS主催UCSFセミナー 2月7日(金)午後7時

今回は、慶応義塾大学理工学研究科大学院生の山崎洋人さんに、光を用いたナノポアDNAシーケンサー開発に向けて、DNAのナノポアを通過する課程を光学的に観察した成果についてお話しいただきます。山崎さんの研究室では,光を使ってナノスケールの顕微鏡開発を行っています。山崎さんの行っていらっしゃる光学的ナノポアシーケンサは、先行研究のイオン電流検出とは異なる領域を観察しています。そのため、ポリマーのナノポア通過を生物内と近い条件で観察できる可能性を秘めている研究手法であり、DNA シーケンス技術以外のアプリケーションも提案できると考えられています。
山崎さんの研究室では、物理的な側面から研究を進めてきたので、化学・生物学のバックグラウンドを持った研究者の皆さまからのフィードバックを求めています。この技術の生物学的な応用について皆さまとディスカッションできれば、と思います。皆さまぜひご参加ください。

準備の都合上、参加希望の方は2月5日までに勝野までお申し込みください。

演者:山崎 洋人 Hirohito Yamazaki
所属:慶應義塾大学大学院 理工学研究科 斎木研究室 Keio University Graduate School of Science and Technology
講演タイトル:紫外光とシリコンナノポアを用いた遺伝子情報解析技術の開発とその応用
Development of a new gene analysis technology by combining the ultraviolet light and silicon nanopores, and its applications

日時:2月7日(金)午後6時30分開場、7時講演開始、8時から9時まで懇親会
場所:UCSF Mission Bay Campus, Genentech Hall, Room N114 (1階)
    600 16th St, San Francisco, CA 94158

参加費:$5(軽食を用意します)、学生無料

会場の案内:建物の入り口(扇形の階段の左下)に警備デスクに繋がるインターフォンがあります。入り口を開けてもらい、建物中央にある警備デスクで入館手続きを済ませて下さい。
建物に入る際にPhoto IDの提示を求められますので、運転免許証などの身分を証明できるIDをご持参下さい。

要旨:
ナノポアシーケンサは,直径数nmの孔にDNAを通し,一塩基ずつ順番に読み取る手法である。この手法を用いることにより, PCR法が不要となり,一度に長いDNAを読み取りが可能となるため,安価でかつ高速なゲノム情報解析技術の実現が期待されている。本研究では,シリコンナノポアと紫外光を組み合わせることで,先行研究と比べて,前処理の少ない,簡便な遺伝子情報解析技術の開発を検討している。本研究法は,ナノポア表面からわずか2 nmで立ち上がる大きさ40nmの光スポットを励起光源として,塩基配列の読み取りを行う。この分解能は,おおよそ120塩基に相当する。本研究では,この分解能を用いて,遺伝子型判定法などの応用を目指す。本研究法では,分光検出することで,イオン電流値検出法では行うことのできなかった,複数の特異配列の識別が一度に可能となる。本研究法では,ナノポアを通過したDNAが折れ曲がることなくまっすぐと,光スポットを通ることが重要となる。本発表では,DNAのナノポア通過後のダイナミクスを明らかにするために,波形検出を行った成果について述べる。DNAのナノポア通過後を観察した例は,少なく現在,本研究で得られているデータの解釈に苦労しております。加えて,私は,物理系の研究室に所属しているため,DNAに関する知見はあまりありません。バイオ系の研究をされている方々から,是非コメントを頂きたく,本発表をお願いいたしました。よろしくお願いいたします。

<セミナー報告>
セミナー当日は17名の方に参加いただきました。
山崎さんには、ナノポアDNAシーケンサの一般的な話から、山崎さんの研究室で開発を行っている、シリコンナノポアと紫外光を組み合わせた、ポリマーのナノポア通過の光学的観察技術についての研究成果までお話いただきました。物理的側面からの研究成果についてのお話でしたが、生物学的なバックグランドを持つ人が多い参加者にも大変わかりやすく説明していただき、非常に興味深い講演でした。
会場の参加者の皆さんからは、ナノポアシーケンサの今後についてや、山崎さんの開発されている技術のDNAシーケンス以外の生物学的な応用方法について様々なコメントが出され、大いに議論が盛り上がりました。山崎さんの研究の今後のますますの発展が期待されます。
山崎さん、講演ありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしております。
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Japanese San Francisco Bay Area Seminar は生物学・医学に関するセミナー開催を中心的な活動として研究者支援を行っている非営利団体です。

 
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