UC Davisセミナー 2月22日(金)午後7時30分

2013年初のDavisでのBASセミナーは,“Toxicology”に関するお話。UC Davisでポスドクとして研究されている戸次さんに講演していただきます。私たちの健康を維持するために,疾病の原因を除去して生活環境を改善し、疾病を未然に防ぐことは大変重要です。物質の安全性を科学的に追求する学問は,Toxicologyと呼ばれ,私たちの生活と密接に関係しています。戸次さんには,化石燃料の燃焼によって発生する多環芳香族炭化水素という化学物質がどのように我々の健康に影響するのか、お話いただく予定です。戸次さんのお話を通じて,Toxicologyの世界を覗いてみませんか?


日時:2月22日(金曜日)午後7時開場,午後7時30分講演開始
場所:Plant Reproductive Biology Bldg,セミナー室
建物の入り口には案内係を配置しますが,もし入ることができなければ田代
(530-601-0646)・村田(408-687-4225)までお電話を下さい。

Presenter:戸次 加奈江(Kanae Bekki),PhD
Affiliation: UC Davis, Center for Health and the Environment, Fumio Matsumura Lab

Title:「ホルモン様作用を示す多環芳香族炭化水素誘導体の東アジア地域における汚染状況の実態」
“Environmental pollution of hormone-like polycyclic aromatic hydrocarbon derivatives in the East Asia”

参加費:$5(ピザ,アルコール類(主にビール),およびソフトドリンクを用意します) ※学生無料

準備の都合上,参加希望の方は前日までに田代までご連絡下さい。
それでは,当日お待ちしております!
【要旨】

大気粉塵は呼吸器系・循環器系疾患などを引き起こす環境汚染物質ですが、その主要な構成化学物質である多環芳香族炭化水素(PAH)は発癌性/変異原性を示すことが知られている一方、PAHから生体内での代謝作用や大気中での化学反応により生成する、水酸化体(OHPAHs)、ケトン体(PAHKs)、キノン体(PAHQs)等のPAH誘導体については毒性などあまり知られていませんでした。私のこれまでの研究から、PAH誘導体は内分泌撹乱作用や活性酸素種(ROS)産生作用などの特有な毒性作用を有し、これら毒性作用と構造との間に相関性があることや、様々なPAH誘導体の一斉分析法を確立することで、大気中に数多くのPAH誘導体の存在がわかりました。これらの結果から、大気粉塵が引き起こす健康影響にPAH誘導体が関与している可能性があり、今後、よりいっそう、PAH誘導体に着目した研究に力を入れる必要があると考えられます。

【イベント報告】
今回のセミナーでは,戸次加奈江さんに,多環芳香族化合物の今まで知られていなかった性質とその検出法について,お話いただきました。経験則からではなく,理論的な見地による新しい物性の発見といままで注目されていなかった物質の検出方法の一からの確立は,分野を超えて参考になるお話でした。様々な切り口からの質疑討論がなされ,異分野交流の場として相応しいセミナーとなりました。当日は19名の方々にご参加いただきました。

BAS-Seminor-22Feb2013.gif
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