UC Davisセミナー 10月19日(金)午後7時

今回のセミナーでは、鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター講師であり、現在カリフォルニア大学デービス校に客員研究員としていらしている近藤謙介さんに、園芸作物の栄養環境制御についてのセミナーをして頂きます。「分子生物学」の誕生以来、遺伝的要因の解明ばかりが高い評価を集めてしまっている最近の植物研究の世界ですが、実農業ではどうやっても扱いにくい遺伝的要因はさておき、環境要因の制御が実際の最重要課題となります。特に栄養環境についての検討は植物栽培の基本となる知見にも関わらず、いわゆる「基礎植物科学」分野での共通性を持った解析には限界があります。今回、近藤さんには皆さんにも親しみのある園芸作物を使った実社会と関わりの深い内容をお話ししていただく予定です。美味しい野菜の作り方も期待できるのでは!?ぜひともふるってご参加ください。

日時:10月19日(金曜日)午後6時30分開場、講演7時開始
場所:Plant Reproductive Biology Bldg、 セミナー室
建物の入り口には案内係を配置しますが、もし入ることができなければ赤木(530-848-0747)まで電話をください。

氏名:近藤 謙介 博士(農学)
Name:Kensuke Kondo, PhD
所属:鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター(講師)
カリフォルニア大学デービス校(客員研究員)
Affiliation:Field Science Center, Faculty of Agriculture, Tottori University
University of California Davis

演題:「過ぎたるはなお及ばざるがごとし!!~葉物野菜,特にミズナを中心に~」
Title:Too much is as bad as too little; about leaf vegetables, especially Mizuna

参加費:$5(ピザ、ビール、ソフトドリンクを用意します)、学生無料
準備の都合上、参加希望の方は前日までに赤木までご連絡ください。それでは、当日お待ちしております!
講演要旨:
「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」 日本人には身近なことわざだと思います。では,野菜づくりにおける「過ぎたるもの」といえば、皆様何を思い浮かべるでしょうか?
 今回のセミナーでは葉物野菜,特に最近私が研究材料として扱っているミズナ(Brassica rapa L. Japonica Group)を中心に肥料成分として重要な硝酸性窒素との関係について研究内容等をご紹介したいと思います。
硝酸性窒素は野菜にとって必須な肥料成分です。野菜は硝酸性窒素の与える量が少なければ劣り、多ければ旺盛に生育します。しかし、多すぎるとどうなると思いますか?また、硝酸性窒素の与え過ぎの影響は野菜の生育のみでしょうか?
 ちなみに、ミズナを知っていますか?また、食べたことはありますか?個人的な野望として、ミズナを世界の食卓へ浸透させたいと考えています。そのためにはどのような方法が有効であると考えられるのか、様々な角度から皆様の意見も伺いたいと思います。


★イベント報告★
今回のセミナーでは、近藤さんに、園芸作物における様々な栄養環境の基礎知識から、ご自身の研究対象であるミズナにとってそれがどのように成長や成分に影響するのかなど、身近な野菜の実情を非常に分かりやすくお話しいただきました。園芸作物の栄養環境制御は一筋ならではいかないものであり、養分の過剰・欠如に対するその生理反応は同植物種の品種レベルでの差も大きく、その指標となる現象も様々である事を解説頂きました。これについて、経験的な現象の把握だけではなく、近年の分子生物学的知見を活かせないのか?あるいは、なぜそれが現実として難しいのか?分子生物学的技術が「実際の農業」上に意味を持つのか?などの活発な議論が交わされました。またミズナの研究に関するお話では、実農業上の問題としてミズナにおける高濃度の硝酸が問題であり、過剰な硝酸態窒素養分は上手くミズナの成長に機能しないばかりではなく、農業上の規制値以上の硝酸蓄積に至ってしまう事、そこには温度や作型なども大きく関係する事などを詳しくご解説頂きました。ご自身の夢として「ミズナを世界に」といったテーマを掲げておられ、ミズナの栄養成分上の特徴やその育てやすさなども強く推されておられました。これを受けて、「ぜひミズナを育てよう」との流れが会場に溢れながらセミナーは締めくくられました。
当日は総勢23名の方々にご参加頂きました。
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Japanese San Francisco Bay Area Seminar は生物学・医学に関するセミナー開催を中心的な活動として研究者支援を行っている非営利団体です。

 
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