UC Davisセミナー 6月8日(金)午後7時

今回のセミナーでは、カリフォルニア大学デービス校でポスドクをされ、最近続けて4報のビジブルな論文を発表された堀田崇さんに、植物の細胞分裂についてお話していただきます。細胞は分裂によってその数を増やし、数が増えることによって、様々な役割を持つ組織・器官を産み出しています。そのため細胞分裂を正確かつ適切に行うことは、生存に必須です。植物がユニークな分裂様式を持つのは何故なのか、非常に大切なテーマであるにも関わらず謎の多いこの分野、拝聴するのが楽しみです。

日時:6月8日(金曜日)午後6時30分開場、講演7時開始
場所:Plant Reproductive Biology Bldg, セミナー室
建物の入り口には案内係を配置しますが、もし入ることができなければ野田口(530-219-2837)まで電話をください。

参加費:$5(飲み物、軽食込み)、学生無料
準備の都合上、参加希望の方は前日までに野田口までご連絡ください。

演者: 堀田 崇
Speaker: Takashi Hotta (PhD)

所属: カリフォルニア大学デービス校 (Bo Liu Lab)
Affiliation: Bo Liu Lab, Dept. of Plant Biology, UC Davis

演題: 「植物の細胞が分裂する仕組み」
Title: Mechanisms of Cell Division in Plants
講演要旨:
 多数の細胞の集合体である動物や植物にとって、細胞分裂は適切に細胞の数を増やし体を形作る上で非常に重要な現象です。細胞が分裂する際に現れる構造は紡錘体と呼ばれ、タンパク質でできた繊維である微小管が染色体を両側に引っ張ることで遺伝子を二つの細胞に正確に分配します。この時紡錘体の両側の極で微小管繊維を作り出す起点としてまさに中心的役割を果たす小器官が中心体です。興味深いことに植物は進化の過程で中心体を捨てたと考えられており、高等植物の細胞分裂は中心体なしで完遂されます。私は大学院時代より一貫して「植物は中心体なくしてどうやって微小管を作るのか」に興味をもって研究を行ってきました。中心体という絶対的存在なしでどのように紡錘体が作られるのか、その機構はまだほとんどわかっていません。今回のセミナーではUC Davisでの4年半にわたるオーグミンタンパク質の研究について紹介します。オーグミンは紡錘体内部で微小管を増やすのに貢献すると考えられ、これを欠く植物では紡錘体が正常に作られず、その結果植物体は極めて矮小となることを発見しました。このことから、植物では絶対的な極(=中心体)によるのではなく、オーグミンを介した微小管どうしの相互作用によって紡錘体構造が作られることがわかりました。植物の細胞分裂の研究は動物に比べてまだまだ進んでいませんが、このオーグミンの発見を足がかりに、今後も植物の細胞分裂の仕組みをさらに詳細に明らかにしていこうと考えています。

道案内:
Bay AreaからI-80Eで来られる方
I-80EからCA-113 North toward Woodlandに入り、Hutchison Drive Exitを出てからHutchison Drを右折してください。Hutchison Drを進んで一つ目の信号を越えると、信号の無い左折箇所 (Old Hutchison Dr) が出ますので、そこを左折してください。右手が駐車場となっています。 Plant Reproductive Biology Bldg は、駐車場の向かいに位置する交差点左折後二つ目の一階建て建物です。
Sacramento 方面よりI-80Wで来られる方
Davis市内を通過した後、上記の通り、CA-113 North toward Woodlandから来てください。
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★イベント報告★
細胞の骨組みがダイナミックに変化すること、骨格の形成が細胞の正常な分裂に大切であることがよく分かる研究紹介でした。骨格の上にタンパク質の複合体オーグミンが形成され、そこを分岐点として骨格の枝分かれが起こります。太い骨組みを形作るためには、このオーグミンの働きが重要であり、堀田さんは植物におけるオーグミン複合体の構成メンバーを同定されました。動物と植物ではメンバーが完全に一致しない不思議など、今後の研究が楽しみな分野です。今回は17人の参加があり、闊達な議論が行われました。

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Japanese San Francisco Bay Area Seminar は生物学・医学に関するセミナー開催を中心的な活動として研究者支援を行っている非営利団体です。

 
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