UC Davisセミナー 5月25日(金曜日)午後7時

今回のセミナーでは、2010年からBASの副会長として貢献されてきた野田口理孝さんが日本に帰国されるため、これまでのご研究についてお話していただきます。野田口さんは、植物体内でのシグナル分子の長距離輸送について興味をもって研究されてきました。植物は動物のように神経をもっていませんので、光などの情報をどのように適切な器官に伝えるのでしょうか?植物の複雑で緻密な細胞間情報伝達についてお話していただきましょう。

日時:5月25日(金曜日)午後6時30分開場、講演7時開始
場所:Plant Reproductive Biology Bldg, セミナー室
建物の入り口には案内係を配置しますが、もし入ることができなければ田嶋(530-574-3913)まで電話をください。

演者: 野田口 理孝, Michitaka Notaguchi, Ph.D
所属: カリフォルニア大学デービス校 (William Lucas Lab)
Affiliation: William Lucas Lab, Dept. of Plant Biology, UC Davis

タイトル: 「植物が獲得した移動性の情報高分子」
Title: Long-distance signaling via phloem in plants

参加費:$5(飲み物、軽食込み)、学生無料
準備の都合上、参加希望の方は前日までに田嶋までご連絡ください。

講演要旨:
 植物は葉で太陽の光を受け、日の長さを計測することで季節を知ります。この季節の情報にもとづいて、多くの植物は花を咲かす時期を調節し、次の世代の種を間違いなく残すことに成功してきました。これまでの研究で、季節の情報が「葉」から将来花をつくる「茎頂」に伝えられること、その情報を担う物質がタンパク質であること、そのタンパク質は植物全身をつなぐ「篩管」という通路を介して全身に移動することを明らかにしました。
面白いことに、篩管の中には他にも多くの機能未知な物質がみつかっており、植物はさまざまな情報を離れた器官の間で交換している可能性があります。今回は、季節と花の話にくわえて、Davisで研究を進めた「根」の形作りを調節する新たなシグナル分子について紹介させて頂きます。

道案内:
Bay AreaからI-80Eで来られる方
I-80EからCA-113 North toward Woodlandに入り、Hutchison Drive Exitを出てからHutchison Drを右折してください。Hutchison Drを進んで一つ目の信号を越えると、信号の無い左折箇所 (Old Hutchison Dr) が出ますので、そこを左折してください。右手が駐車場となっています。 Plant Reproductive Biology Bldg は、駐車場の向かいに位置する交差点左折後二つ目の一階建て建物です。
Sacramento 方面よりI-80Wで来られる方
Davis市内を通過した後、上記の通り、CA-113 North toward Woodlandから来てください。
DavisMap.jpg
★セミナー報告★
葉で合成されたショ糖などが篩管を通って全身に運ばれるのは理科の教科書で習うことですが、葉で合成された遺伝子産物が別の部位に運ばれ、機能を発揮することは近年になって明らかにされました。しかしフロリゲン(すなわちFTタンパク質)以外でこの現象はほとんど明らかにされていません。野田口さんは多くの遺伝子産物が篩管を介して運ばれることを明らかにするための実験系を確立し、いくつかの動く分子を同定し、その分子が側根の形成に関わっていることを示唆しました。今後この実験系を使って多くの動く分子が見つかることが期待されます。BASの活動を2年間盛り上げてくれた野田口さん。その人脈より当日は遠方からも何人か駆けつけ、総勢26名が参加し交流を深めました。今後も幅広いご活躍をお祈りしています。
052512 UCD seminar_S
ベイエリアセミナーとは
Japanese San Francisco Bay Area Seminar は生物学・医学に関するセミナー開催を中心的な活動として研究者支援を行っている非営利団体です。

 
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