UCSFセミナー 8月14日(金曜日)午後7時半

今回は、日本からUCSFに短期滞在中の宮本泰則さんに御講演いただきます。宮本さんは、昨年にUCSFのHuangラボで「中脳ドーパミンニューロンの形成におけるβ-cateninの役割」について研究されていました。その非常に興味深い研究内容と併せ、最近の日本での研究を取り巻く様子につきましても少しお話しいただこうと思っております。奮ってご参加ください。

日時:8月14日(金曜日)午後7時開場、講演は7時半より

場所:UCSF Mission Bay Campus, Rock Hall Building, RH202
(1階のAuditoriumではありません、お気をつけ下さい)

参加費:$5(飲み物・軽食込み)

準備の都合上、参加希望者は前日までに「お名前」と「ご所属」を担当幹事の城戸までご連絡ください。どなたでも参加できます。

講演:宮本 泰則 Miyamoto, Yasunori

所属:お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科
Graduate School of Humanities and Sciences, Ochanomizu University

演題:中脳ドーパミン神経形成制御におけるβ-カテニンの多重的な役割
Multiple Roles of β-catenin in controlling the neurogenic niche for midbrain dopamine neuron.
*講演後に、日本の状況として勤務しているお茶の水女子大学の研究及びポストの現状を報告

講演要旨:
中脳ドーパミン神経は、随意運動や体位の制御、情動・報酬行為の制御を担っている。そのため、中脳ドーパミン神経の異常により、パーキンソン病、うつ、統合失調症が引き起こされることが知られている。特に、パーキンソン病の治療として、神経幹細胞を移植しドーパミン神経形成を誘導させる方法が検討されている。この治療法の開発には、中脳ドーパミン神経形成制御がどのような分子機構で行われているかの研究が不可欠であり、その重要性が高まっている。本講演では、昨年半年間UCSFの神経病理学教室Huang博士の研究室において行った「β-カテニンが中脳ドーパミン神経に及ぼしている多重な役割」の研究について、話をしたいと考えている。中脳ドーパミン神経形成には、様々な細胞外因子、Wnt、ソニックヘッジホッグ、FGF8などが知られている。しかし、Wntの作用は、未知のところが残されており、Wntの機能解析のために、そのシグナル経路の鍵となる構成要素β-カテニンに着目した。β-カテニンは、細胞接着分子カドヘリンの接着複合体の構成要素でもあるという面を持っている。このβ-カテニンの機能を明らかにするために、中脳ドーパミン神経形成の初期と後期にそれぞれ時期特異的に欠損を引き起こす条件的ノックアウトマウスの系を構築し表現型の解析を行った。その結果、神経形成初期には、β-カテニンは主に前駆細胞間の細胞接着の制御に関わっていること、そして中期から終期にかけて神経形成に深くかかわっていることが観察された。このように、β-カテニンは、ドーパミン神経形成に対し、多重な役割を担っていることが明らかされた。
講演に引き続き、私が勤務しているお茶の水女子大学におけるポストの状況、国立大学を取り巻く研究費の状況を短くお話ししたいと考えています。

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Japanese San Francisco Bay Area Seminar は生物学・医学に関するセミナー開催を中心的な活動として研究者支援を行っている非営利団体です。

 
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