BAS主催 UCDセミナー 6月29日(金)18時30分 開催のご案内


【BAS主催UCDセミナー 6月29日(金)午後6時30分〜】

6月29日(金)に開催のUCDセミナーでは、UCD, Genome Centerの殿崎薫さんに御講演いただきます。

殿崎さんは2014年3月より、東北大学で博士号取得の後、同年4月より横浜市立大学・木原生物学研究所でポスドクとして研究を行い,2017年10月から学振PDとしてUCDのGenome Centerで研究を行っています。今回は殿崎さんがこれまで日本で行ってきた研究の成果を更に詳しくお話しいただきます。

みなさま、奮ってご参加ください。

講演:「被子植物の栄養をめぐるオスゲノムとメスゲノムのせめぎ合い」
英題:「The parental conflict over the nutrient allocation in endosperm」
講演者:殿崎 薫 (Kaoru Tonosaki, Ph.D )
所属:Genome and Biomedical Sciences Facility,UCDのGenome Center
横浜市立大学・木原生物学研究所

日時:6月29日(金曜日)18:00開場、18:30講演開始
会場:UC Davis Plant Reproductive Biology Bldg, Conference room
建物の入り口には案内係を配置しますが、もし入ることができなければ村田(408-687-4225)まで電話をください。

参加費:$5(軽食を用意します)、学生無料

準備の都合上、参加希望の方は6月28日(木)正午(12:00)までに村田までお申し込み下さい。

詳しくはこちら!

(Abstract)
被子植物では、二つある精細胞のうち,片方が卵細胞と受精し胚を形成するのに対して、もう一方は、補助的な役割を果たす中央細胞と受精して胚乳をつくる。胚は、発芽後に植物体を形作るが、胚乳は哺乳動物の胎盤と同様に胚への栄養供給を担っており、その役割を終えると退化してしまう。しかしながら,この胚乳組織において栄養をめぐるオス由来のゲノムと、メス由来のゲノムのせめぎ合いが顕著に観察される。
同一植物種内の交雑では、オスゲノムと、メスゲノムのバランスが保たれており、正しく胚乳が発生し種子形成が進行する。一方で、種間交雑や、異なる倍数性をもつ植物体間の交雑(倍数体間交雑)を行うと,両者のバランスが乱れ,胚乳発生の異常が観察される.このような胚乳発生の異常は,多くの場合,種子に致死性が現れるため,雑種形成を妨げる“種の障壁”として機能している.胚乳で見られる種の障壁は、エピジェネティックな制御によりオス由来とメス由来のゲノムに機能差を与えるゲノムインプリンティングがその中心的な役割を担うと考えられているが、その全体像は未だ不明瞭である。これまで,イネを材料に,種間交雑と倍数体間交雑をモデルにエピジェネティックな種の障壁の実体を明らかにすることを目的として研究を行ってきた。今回のセミナーでは、母親組織から胚乳への栄養配分を巡って、オス由来とメス由来のゲノムがせめぎ合う様と,それによって引き起こされる種の障壁のメカニズムの一端を紹介する.

BAS主催 UCSFセミナー 6月8日(金)18時30分 開催のご案内


【BAS主催UCSFセミナー 6月8日(金)午後6時30分〜】

6月8日(金)に開催のUCSFセミナーでは、UCSF Koret Vision Research Centerの當麻憲一さんに「大脳皮質のニューロンサブタイプ産生比を制御する機構」という演題でご講演いただきます。
當麻さんは、理研CDB大脳皮質発生研究チーム(花嶋かりなチームリーダー)にて2014年に博士号を取得され、大脳皮質形成過程において神経幹細胞が自分の運命を決める仕組みについて研究を進めてこられました。2017年11月よりUCSF Koret Vision Research Centerに留学され、現在、網膜神経節細胞の発生と再生についての研究に着手されています。本セミナーでは、當麻さんの日本での研究成果より、発生過程において大脳皮質の層構造が形成されていくメカニズムについて解説していただく予定です。奮ってご参加ください。
今回のセミナーは、インターネットで繋いで、UC Davisのサテライト会場でも視聴できるようにする予定です。

演題名:「Temporal control of cell production ratio during organogenesis 」
(和文タイトル:大脳皮質のニューロンサブタイプ産生比を制御する機構)
演者:當麻憲一(Kenichi Toma, Ph.D.)
所属:Koret Vision Research Center, UCSF
日時:6月8日(金)午後6時開場 午後6時30分講演開始
場所:UCSF Mission Bay Campus, Genentech Hall, Room N114 (1階)
600 16th St, San Francisco, CA 94158
参加費:$5(軽食を用意します)、学生無料

準備の都合上、参加希望の方は6月6 日(水)までに野口浩史までお申し込みください。UC Davis会場への参加を希望される方は、その旨を申し込みメールに記載して下さい。

会場の案内:建物の入り口(扇形の階段の左下)に警備デスクに繋がるインターフォンがあります。入り口を開けてもらい、建物中央にある警備デスクで入館手続きを済ませて下さい。
建物に入る際にPhoto IDの提示を求められますので、運転免許証などの身分を証明できるIDをご持参下さい。


演題概要:
ヒトを含む哺乳類特有の脳組織である大脳新皮質は、視覚・聴覚・体性感覚などの高次の情報処理を担い、その細胞構築は特定のサブタイプのニューロンが集まった特徴的な6層構造を示す。この大脳皮質をつくる神経幹細胞は、発生の進行に従って自身の分化能を変化させ、プレプレートニューロン→第6/5層の深層ニューロン→第4−2層の上層ニューロンといった、多様な細胞種をこの順番で産生する(Toma and Hanashima, Front Neurosci , 2015)。この過程において、各サブタイプの分化を担う因子については解明が進みつつあるが、神経幹細胞がどのように発生時間を感知し、それを細胞運命に反映しているのかについては不明である。最近我々は、神経幹細胞が深層から上層ニューロン産生への移行を時間的に制御する機構として、細胞自律的な遺伝子プログラムのみならず、ニューロン−神経幹細胞間のシグナル伝達が必須であることを見出した (Toma et al. J Neurosci , 2014)。このような場依存的なサブタイプの決定機構は、種間における発生時間の違いに対しても適切なニューロンの産生比を保てることから、生物種を超えた神経幹細胞の発生時間制御メカニズムになり得ると考えられる。


【セミナー報告】
今回のセミナーには13名(講演者と学生1名を含む)が参加されました。
大脳皮質の各層を構成するニューロンがいかにして発生過程に順序立てて産生されていくのかについて発表していただきました。分野外の方もたくさんおられましたが、セミナーの中では活発に議論が行われ、非常に有意義なセミナーであったと思いました。あらためまして、貴重なお時間を割いて御講演下さった當麻さんに御礼申しあげます。

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BAS主催UCDセミナー 2月27日(火)午後6時30分〜

【BAS主催UCDセミナー 2月27日(火)午後6時30分〜】

2月27日(火)に開催のUCDセミナーでは、UCD, Department of Plant Science の辻井 快さんに御講演いただきます。

辻井さんは2017年12月にUCDの博士課程を修了され、この春よりRIKEN、環境資源科学研究センターでPost Docとして仕事をされることになりました。今回は辻井さんがこれまでUCDで得られた研究の成果をお話しいただきます。

みなさま、奮ってご参加ください。

講演:「Cluster II フランキアの分布にその宿主が与える影響
−フランキアにおける共生誘導因子の存在を示唆するフィールドデータ−」
(English Title:" Influence of host plants on the distribution of Cluster II Frankia.
-Field data suggesting the presence of a Frankia nodule signaling molecule-"

講演者:辻井 快 (Kai Tsujii, Ph.D.)
所属:Department of Plant Sciences, UC Davis

日時:2月27日(火曜日)18:00開場、18:30講演開始
会場:UC Davis Plant Reproductive Biology Bldg, Conference room
建物の入り口には案内係を配置しますが、もし入ることができなければ村田まで電話をください。

参加費:$5(軽食を用意します)、学生無料

準備の都合上、参加希望の方は2月27日(火)正午(12:00)までに提嶋までお申し込み下さい。

詳しくはこちら!

(Abstract)
フランキアは一部の植物と根粒共生を形成することで知られる放線菌である。この互利共生においてフランキアは根瘤内で大気中の窒素をアンモニアとして固定し、宿主である植物に提供する。これに対して宿主は光合成によって得たエネルギーの一部をフランキアに提供する。
フランキアは系統学的に4つに分かれ、すべて土壌中に生息するがCluster IIと呼ばれるグループだけはこれまで宿主の生育していない土地からはほとんど発見されてこなかった。そこで、Cluster IIフランキアの分布がどの程度その宿主の分布に依存しているのか調査した結果、Cluster IIフランキアの分布とその宿主の分布とには強い相関関係が見られた。一方で宿主とそうでない植物の根圏のフロラとには顕著な差は見られたかった。これは宿主がCluster IIフランキアに特異的に作用していることを示すものである。フランキアと同じくマメ科と根粒共生を行う根粒菌においては宿主の生産する特定のフラボノイドが根粒共生の引き金になっていることが知られ、フランキアにも同じ機能を担う物質が存在していると考えられている。その物質の特定には未だ至っていないが、フィールドワークからその存在を示唆するデータが得られたことでその信憑性はより高まったと考えられる。

BAS x UCSF日本人医師の集い 共催 UCSFセミナー 3月2日(金)18時30分 開催のご案内


【BAS x UCSF日本人医師の集い 共催、UCSFセミナー 3月2日(金)午後6時30分〜】

3月2日(金)に開催のUCSFセミナーでは、UCSF Post-doctoral fellow(2016年8月から)の工藤 大介さんに「敗血症に抗凝固療法は必要か −重症感染症患者の救命を目指して−」という演題でご講演いただきます。
工藤さんは東北大学医学部でM.D.を取得後、東北大学大学院医学系研究科感染分子病態学分野にて基礎研究を行い、Ph.D.を取得されました。その後、東北大学病院救急科で診療を行うとともに、敗血症や外傷患者の炎症、凝固・線溶を中心とした臨床研究にも従事されました。本セミナーでは、工藤さんが東北大学で行われた、敗血症と抗凝固療法に関する臨床研究を主とした成果について、詳しくご解説いただく予定です。
なお、今回はBASとUCSF日本人医師の集いの共催企画となります。 UCSFセミナーでは久しぶりの、臨床に近いお話を聞くことのできる貴重な機会ですので、どうぞ奮ってご参加ください。

演題名:「Anticoagulation Therapy for Sepsis Patients -Save the Patients with Severe Infectious Disease-」
(和文タイトル:敗血症に抗凝固療法は必要か-重症感染症患者の救命を目指して-)
演者:工藤 大介 (Daisuke Kudo, M.D., Ph.D.)
所属:東北大学病院救急科、Department of Anesthesia and Perioperative Care, UCSF
日時:3月2日(金)午後6時開場 午後6時30分講演開始
場所:UCSF Mission Bay Campus, Genentech Hall, Room N114 (1階)
600 16th St, San Francisco, CA 94158
参加費:$5(軽食を用意します)、学生無料
*今回は、ニプロ株式会社様から食事の一部を御提供いただく予定です。

準備の都合上、参加希望の方は2月28日(水)までに三宅 崇仁までお申し込みください。

会場の案内:建物の入り口(扇形の階段の左下)に警備デスクに繋がるインターフォンがあります。入り口を開けてもらい、建物中央にある警備デスクで入館手続きを済ませて下さい。
建物に入る際にPhoto IDの提示を求められますので、運転免許証などの身分を証明できるIDをご持参下さい。

演題概要:
敗血症は感染症に臓器障害を伴った病態である。病原体に対する生体自身の反応が制御不能となり、自己の組織や臓器を傷害し、ショックや多臓器障害を起こし、死にも至らせる。多くの感染症が重症となったときに呈する共通の病態である。世界で1年間に3000万人が罹患し、うち600-900万人(20-30%)が死亡している。
播種性血管内凝固(DIC)は、生体内の凝固と線溶のバランスが崩れた病態である。敗血症では、40-50%にDICを合併し、合併した場合の死亡率は約40%にまで上昇する。敗血症性DICの病態は凝固過剰であり、臓器の微小血管内に血栓を形成し、炎症や血流不全により臓器障害を引き起こす。敗血症に合併する臓器障害の原因の一つであるが、世界的には認識が十分でなく、治療方法も確立されていない。
演者は、抗炎症作用を併せ持つ抗凝固薬であるrecombinant human thrombomodulin (rhTM)に注目し、敗血症性DICに対する効果と病態の研究を行ってきた。単施設コホート研究から開始し、動物モデルを用いて病態を検討し、多施設コホート研究を行った。多施設研究の大規模データベースの解析から、敗血症性DICに対して、rhTMも含めた抗凝固療法が生存率を改善する可能性があるという結論に至った。今後は無作為比較試験によりこれを検証したい。本セミナーでは、各研究の結果を提示し、今後の課題についても言及する。


【セミナー開催報告】
3月2日のセミナーには30名(講演者を含める)が参加されました。
久しぶりの臨床系の内容の講演で、普段よりも多くのMDの方達も参加されていました。
あらためまして、貴重なお時間を割いて御講演下さった工藤大介さん、食事の一部を御提供いただいたニプロ株式会社様に御礼申しあげます。

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BAS主催 UCSFセミナー 11月17日(金)18時30分 開催のご案内


【 BAS主催UCSFセミナー 11月17日(金)午後6時30分 ~ 】

11月17日(金)に開催のUCSFセミナーでは、Stanford University、Department of Bioengineeringの永島一樹さんに「IgA産生と腸内細菌叢の多様性を制御するM細胞誘導細胞(M cell inducer cell)の発見」という演題でご講演いただきます。

永島さんは東京大学医学部医学科にてMDを取得後、東京大学大学院医学系研究科免疫学教室に進学され、今年の3月にPhDを取得されました。この9月より、Stanford UniversityにPost-Doctoral Research Fellowとして留学し、研究されています。永島さんは、東京大学大学院において腸内細菌と腸管免疫系の相互作用について研究され、腸管免疫応答を制御する間葉系細胞を新規に同定されました(Nat Immunol, 2017 and Biochem Biophys Res Commun, 2017)。本セミナーでは、その成果と今後の研究の展開についてお話いただきます。奮ってご参加ください。

演題名:「Identification of M cell inducer (MCi) cells that induce IgA and diversify gut microbiota」
(和文タイトル:IgA産生と腸内細菌叢の多様性を制御するM細胞誘導細胞(M cell inducer cell)の発見)
演者:永島 一樹 (Kazuki Nagashima, M.D. Ph.D.)
所属:Department of Bioengineering, Stanford University
日時:11月17日(金)午後6時開場 午後6時30分開演
場所:UCSF Mission Bay Campus, Genentech Hall, Room N114 (1階)
     600 16th St, San Francisco, CA 94158
参加費:$5(軽食を用意します)、学生無料
*今回は、ニプロ株式会社様から食事の一部を御提供いただく予定です。

準備の都合上、参加希望の方は11月15日(水)までに鈴木純二までお申し込みください。

会場の案内:建物の入り口(扇形の階段の左下)に警備デスクに繋がるインターフォンがあります。入り口を開けてもらい、建物中央にある警備デスクで入館手続きを済ませて下さい。建物に入る際にPhoto IDの提示を求められますので、運転免許証などの身分を証明できるIDをご持参下さい。

演題概要:
 哺乳類の消化管には無数の腸内細菌が生着しており、宿主が腸内細菌に対して繁殖の場と栄養素を与える一方で、腸内細菌は消化の補助、有害な代謝物の解毒、病原菌生着の阻害を行うという共生関係が成立している。宿主の腸管免疫系は、単に細菌の侵入を妨害するだけでなく、腸内細菌叢の制御にも関与する。宿主の遺伝的素因や環境要因の複合的な作用によって、腸管免疫系による腸内細菌叢の制御機構が破綻すると、炎症性腸疾患や、栄養失調・易感染性・代謝性疾患をはじめとする全身症状を引き起こすと考えられている。このため、腸内細菌と腸管免疫系の相互作用は、現在、注目を集めている研究分野の一つである。
 これまでの研究によって、腸管のパイエル板が、腸管免疫の主要な場として機能することが明らかにされている。パイエル板にはMicrofold (M)細胞という上皮細胞が存在しており、細菌抗原を取り込み免疫細胞に提示することで、免疫グロブリン(IgA)の産生を誘導することが知られている。しかしながら、M細胞がパイエル板に誘導される機構は、これまでの研究では明らかにされていなかった。我々は、近年の研究により、上皮下ドーム領域内において、これまでに知られていない新規の間葉系細胞を同定した。さらに、この細胞が、サイトカインの一種であるRANKLを介して腸管上皮細胞と相互作用しており、ケモカインの産生やM細胞の分化を誘導することを明らかにした。M細胞誘導細胞として機能するこの細胞は、腸内細菌に対するIgAの産生を促進し、腸内細菌の多様性の維持を担う重要な細胞であり、炎症性腸疾患をはじめとする腸管免疫系の異常に伴う病態の理解とその治療法の解明につながることが期待される。


【セミナー開催報告】
11月17日のUCSFセミナーには18名(講演者を含める)が参加されました。
腸と腸内細菌の興味深い関係について多くの質問が飛び出して盛り上がりました。
あらためまして、貴重なお時間を割いてご講演くださった永島一樹さん、スポンサーのニプロ株式会社様に、御礼申し上げます。

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Japanese San Francisco Bay Area Seminar は生物学・医学に関するセミナー開催を中心的な活動として研究者支援を行っている非営利団体です。

 
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